リゾートとしてのソロモン諸島

ソロモン諸島の観光といえば、何といっても南洋の海。ホニアラ市街を離れれば、ダイビングスポットがたくさんある(らしい)。手つかずのサンゴ礁や戦艦の沈んだ海域など、バラエティーに富んだスポットが人気であるという。僕には興味のないジャンルなので、全く知識がない。数少ないが、年々、この海を目的に訪れる日本人も増えているという。

ホニアラのホテルはキタノメンダナホテル。

ホニアラを離れて、対岸のツラギという島に一泊二日で訪れた。当日は朝早く起きて、ホテルの近くのヨットクラブに向かう。今日は天気もいいようだ。南国特有の強い日差しが降り注ぐ。そこには小さなボートが待っていた。「え、これに乗るの!」という感じの小さなモーターボートだ。屋根も、掴まるところもない。「途中、スコールがあるので濡れてもいいように」と全員(6人)、水着で乗る。荷物をビニールシートで覆い隠す。このボートでツラギまで約1時間半かかるという。途中、何があるか分からないある意味アドベンチャークルーズだ。

このボートでツラギに向かう。大丈夫か?!

モーターボートは高速で走る。ただただ、波を立て水平線に向かって走る。青い空にはエンジン音だけが鳴り響き、ときどきその音色を変える。陸が遠ざかると360度、海! 何も変わらないようだが、実は空や海の景色はどんどん変わっていた。トビウオが一緒にジャンプする。こんな経験、今までなかったなあ。残念だが、海面には浮遊物が目立つときもある。プラスチックやビニールによる海洋汚染は、ここでも深刻な問題だ。
予想通り、黒い雲が近づき雨に突入。結構、痛い。対岸が見えてきた。ちょっとホッとする。島が近づき海を見ると今までとは違った色が映っていた。

そして、海辺の素敵なホテルが僕たちを出迎えてくれた。

今日のホテルは「ライダーズホテル」 ボートから直接ホテルへ

ライダーズホテルでリラックス。まさにプライベートビーチ。僕たち以外にオーストラリア人が2人だけだった。

▼ホニアラの博物館にて。

日本に帰ってきて、太平洋の島々のニュースが以前よりも気になる。大雨がある、地震がある。あの裸で出会った少年たちはどうしているだろうか? プラごみの話も聞く。そういえば、現地ではポイ捨てが当たり前だった。浜辺に打ち上げられたプラごみの山。ボートの上からも浮遊するごみを見た。あの綺麗な海が汚染されるのは悲しい。対策は考えられているようだが、将来あの海がどうなるのか、僕には見届けることができない。あの少年たちに期待するしかないのだろうか。