元旦藻岩山登山

元日の朝、今年も恒例になった藻岩山に登った。今年は前日から雪の予報で殆ど初日の出は期待できないとのことだったこともあり、登る人の姿があまりに少ない。もっとも出発が6時を過ぎていたので、このままだと山頂に到達するのが遅すぎる時間ということもあったのだが。

結構な降雪なので、いつもよりは暗い登山道。街の明かりも一層暗く見える。白じんでいくさまも、今朝はただただ目の前の暗い闇が灰色に変わっていくだけの光景で、稜線や朝焼けの空を楽しむことはできない。

今年は、休憩なく一気に山頂手前のロープウェイ駅の建物まで登る。普段の運動不足もあり、昨夜の酒も体内に少々残っていたので息が上がる。本当は途中で休みたかったが、同行者がそれを許してくれない。「先に行ってるね!」と容赦ない言葉を浴びせる。日の出までの時間がないし、この天気だから人に構っていられない、ということか。正月早々、世間の冷たさを思う。今年はいい年にしたいのだけれどなあ。

日の出予定時間は7時6~7分頃。この駅に着いた時点で7時を10分ほど過ぎていた。いつもなら日の出の時間だがまったくその気配がない。晦日の大食いでトイレにも行きたかったので、今年は山頂を断念する。

やっと中腹のロープウェイ駅に到着。今回はここまで。
先ずは、藻岩山神社に初詣。
帰りは随分と明るくなったけれど、雪が降り頻りまったく日差しは感じられなかった。

ゆっくり用を足し、ベンチに座って休憩。この建物には山頂に向かうケーブルカー駅もあって、観光客が並んでいた。外国人もチラホラいて、それでも例年よりやっぱり人が少ない。やっぱり天気のせいだろう。反面、雪が降っているけれど、今年の藻岩山は暖かい。マイナス2,3度程度だろうか。歩きっぱなしだったから、それほど着込んではこなかったにもかかわらず汗だくだ。こんなところでボーっとしていたら、正月早々風邪をひくことになる。「山頂は人が少なくやっぱり何も見えなかった」と、山頂を目指した同行者たちも戻ってきた。2012年の正月から始めた初日の出登山ではあったが、太陽がまったく見えなかったのは今年が初めてだ。日の出は拝めなかったが、明るいいい年になってもらいたいと灰色の空に向かってお願いする。

せめて過去の日の出をご覧いただくことで、正月らしさを味わってもらおう。