情報に強い高齢者になろう
情報弱者にならないために
これから生きていく上で必要な情報は、全てインターネット上にあるといっても過言ではない。情報弱者という言葉がある。デジタル・デバイド=「情報格差」という言葉も使われるようになった。情報通信技術を使える人と使えない人との間に生じる格差を表す言葉だ。つまり情報を自分から積極的に取りに行く姿勢が生きていくには必要だということ。インターネットには余計な情報がたくさんあるけれど、情報弱者=知らないままでいると損をする、ということもたくさんあるのではないだろうか。できれば有益かどうか、正しいかどうか、自分に必要かどうかなど、情報を取捨選択する能力も持ちたいものだ。この際だから、パソコンを買い替え先ずは弱者からの脱出。そうだ、10万円の給付金があるじゃないか。
今回は「パソコンを買おう」というテーマで、どうせ買うなら「コレ!」というポイントを、同じ高齢者の立場からプレゼンテーションしたい。これからパソコン購入の方の参考になれば幸いである。(この項は、Windowsについてのみ言及)
パソコンとブランド
2005年、IBMはPC事業をレノボに売却した。ThinkPadといえどもレノボ製になっている。ソニーといえば「VAIO」だが、2005年に再構築に伴なってVAIO事業部門は子会社に製造が委託された(一部台湾にて製造)。富士通もNECもレノボに飲み込まれてしまったようだ。もはや日本ブランドはあまり意味をなさなくなった。日本製PCは、あるにはあるが、どこまでが日本製かよく分からない。過去を知る高齢者にとっては悲しいことではある。
パソコンに詳しくない人は、購入後のサポート体制が気になると思う。日本ブランドは、この部分においては安心だ。でも、あまり頼りにするのも考えもの。設定を含めて全てを委ねてしまうと、メーカーの思うつぼで高いものにつく。とにかくJapanブランドは余計なもの(使わない機能・使わないソフト)が付属されているのだ。断言しよう、日常快適に使うパソコンに10万円以上の投資は必要ない。ソフトにしても、ほとんどフリーソフトで事が足りる。
ノートパソコンのお勧め
今まで何度もパソコンを買い替えてきたが、主にディスクトップパソコンを選んできた。20年以上前の話になるが、一度ノートパソコンも購入したことがある。まだ当時は携帯して仕事するスタイルではなかったので活用できなかった。通信環境も整っていなかったこともある。高い買い物になってしまった記憶だけが残っている。以来、ノートパソコンとはあまり付き合いがなかった。すぐ壊れる、非力だ、画面が小さくキーボードも使いにくいという理由もある。発展途上だったのでスペックがコロコロ変わり、すぐに時代遅れになる印象も否めない。なによりも価格がちっとも安くなかった。
しかし、私のパソコンの動きが思わしくないこともあり、買い換えようと久々にいろいろ調べてみた。買うならディスクトップと決めていた私だったが、パソコンの評価が覆った。ノートパソコンを購入することにしたのだ。
SSDでノートが変わった
ートパソコンの使い勝手を引き上げたのは、SSDの登場による。SSDはSolid State Drive(ソリッドステートドライブ)の略で、電源を切ってもデータが保存される不揮発性の半導体メモリのこと。以前からあるフラッシュメモリーと同じようなもので、従来のハードディスク(HDD)ストレージの代替として登場した。
HDDと比べSSDは、サイズが小さく軽量で消費電力が少ない。しかし、価格が高く容量も少ないというのがデメリットだった。最近になって大容量、長寿命のSSDが開発され、各メーカーもSSDを実装するようになった。静かで衝撃にも強く作業スピードが速いSSDは、ノート型と相性の良いストレージとして活躍の場を得たのだ。価格もこなれてきた今、使う側にとってメリットを享受しやすいパソコンができたと言える。
SSDで快適生活
速度
劇的にパソコンが速く立ち上がる。HDDのパソコンは、電源を入れるとカラカラ(チリチリ?)とOSを読み込む音がする。これは物理的にしょうがないとあきらめていたが、SSDパソコンは読み込み音がほとんどない。Windowsの立ち上がりも早ければ10秒程度。イライラすることがなくなる。
静かで省エネ
SSDはデータの読み書きの際に、HDDのように機器を回転させる物理的運動をしない。ゆえに、静かで消費電力が少ない。これによってノートパソコンのバッテリーが長持ちするようになる。
携帯性
HDDのサイズは通常3.5インチ。ノート用として2.5、1.8インチがある。重く衝撃に弱いのはご承知の通り。読み込んでいるときにパソコンを”ガタン”とやろうものなら・・・(>_<)。
SSDにも2.5と1.8インチがある。軽くて衝撃にも強い。SSDだと、気軽にあちこち持って歩ける。旅行先や街中のカフェでゆったりとパソコン操作。これがこれからの高齢者のスタイルかも。
ちなみに、HDDは1TB、2TB当たり前の時代。SSDは容量が増えたとはいえまだ価格が高い。コスパを考えるとSSDは250GB程度に押さえたい。画像や動画保存でデータ容量が必要な人は、外付けのHDで補ってはどうだろう。とにかく、一度SSDの速さに慣れたら、もうHDDには戻れない。