観る酒会

 

日曜日のまったりした時間帯。息子が「日本酒のいい店(酒屋)があるので、出掛けよう」と誘う。我が家からは遠いので、出掛けるのはちょっと面倒だったが、昨日、「香月」という大信州酒造(長野)のお酒をいただいた手前、どっこらしょと外に出た。
その店は札幌の東区、東8丁目通りの北方面、新道を越えた先にある。以前、仕事関係でこの道をよく通っていた。ラーメン屋はいろいろあったようだが酒屋は記憶にない。その酒屋は「マルミ北栄商店」といって、その筋では知られている酒屋であるとのこと。入り口はそれほど広くないが、店内は奥行きがあって日本酒だけでなく、焼酎、ワインが並んでいる。特に日本酒は地域ごとに大きな冷蔵庫に行儀よく保管されていて、何故か楽しい気分にさせてくれる。

ご覧のように地域ごとに並んでいる。

毎晩、アルコールを欠かさない我が家では、このところ日本酒が人気だ。若い頃、粋がって日本酒を飲んでいたことがあったが、二日酔いがひどくて遠ざかっていた。昔は、日本酒は胃袋にカーッと入って、飲んだ後に口と舌に絡みつく嫌な甘さが残って苦手なところもあった。しかし、近頃の日本酒はどうだ、口元に運ぶと微かなフルーツの香り。口に含むとサラサラと流れて喉を通り過ぎていく。その後にもう一度香りが口の中に広がり、その甘い余韻を楽しむ!といった感じだろうか。上手く言えないが、ま、一言で「旨い」のだ。今やさまざまなこだわりと製法の酒が開発され、地域ブランドとして発信されている。小さな酒蔵も頑張っているようで、旅先の土産物屋に地元ならではの旨そうな酒が並んでいると、選ぶのに悩んでしまう。そして一番の楽しみは、ふらっと立ち寄った店で、その地の食材と地元酒を嗜むことであろうか。

これが10万円台のお酒だ!

さて、酒屋の店内の話に戻す。目の前には高級日本酒のコーナーがあって、「おお!10万円越え」がある。地域別に順に見ていく。ラベルや商品名にも工夫があって実に面白い。ついつい美術館並の熱い眼差しを向けてしまうオジサンなのであった。

 

なかなか旅行には出かけられない。せめて気分だけでもと、棚に手を伸ばす。本日のお買い上げは、息子のお勧めもあって「やまとしずく・純米吟醸直詰生原酒」(秋田清酒)。長野の次は秋田ということで。それと・・・ワイン2本も購入したから、ついでにフランスとイタリアにも行くことになった。

ワインはよく分からない。選ぶ目安はこれ!
前日飲んだ長野の「香月」 品の良い飲み口。ラベルだけでも旨さがヒシヒシと伝わってくる。とってもリーズナブルな日本酒だと思う。
焼酎とのツーショット。手前のラベルは「やまとしずく」と読ませたいらしく、洒落もきかせている。伝統的な「和」に明るい色使いというのが今風といえる。