雪まつり展望

ステージではアイドルが頑張っている

札幌雪まつりが始まった。1950年から今年で68回目。札幌に居を構え、子供が小さかったころは楽しみにする家族と伴に見に行ったが、最近はご無沙汰気味。それでも知り合いが観光に来たりして、案内がてら大通をブラブラし、適当なところで飲み屋に入る。これはこれで、僕の雪まつりだ。こんな雪まつりもカウントすると、皆勤賞かもしれないな。
今日はあまり冷え込まないようだったので、思い立って夕方近く大通りを訪れる。この時間ならもう少し待てば夜景タイムだ。

テレビ父さんがいた!

一大決心でテレビ塔の展望台まで行くことにした。何年振りだろう。案の定、人で溢れていた。チケットを買うのに20分程度並んで、720円也。中国人とおぼしき外国人が多い。テレビ父さんもいた。すごく歩きにくそうに人込みを行く。札幌には時計大臣もいるそうで、知らなかったし、見たこともない。
展望台は狭いので、さらに混雑していた。これでは撮影どころではない、窓際にも行けないなと思っていたが、観光客は先を急ぐので出入りが激しく、隙をついて割り込み何枚かシャッターを押す。

夜景撮影は難しい。ここではもちろん三脚禁止。しかも初めて気が付いたが、ここはよく揺れるのだ。ガラス越しなので映り込みもある。しゃがみ込み、後ろの人影を利用して極力映り込みを避ける。モニターを見ながら何度か撮り直し、レンズも変えてみる。難しい、思い通りに撮れない。力量の問題なのだが、押されたり、暗くて老眼もあり手許が見えない。後ろの方では(これは僕に言っているのではないのだけど)いつまで前にいるのかと文句を言っている人がいる。(す、すまん・・・)なんか、殺気立ってきたな。日中国際問題にならなければいいが(^^;)
ほどなく空いてきたのでホッとする。帰りは、雪まつり期間中限定で階段を歩けるそうなのでこちらを選択する。金網で囲まれただけの非常階段は、寒かったけれどガラスがないので、「なんだここでも撮影できたじゃん」。 途中、何度か立ち止まって角度の違う夜景を眺め撮ることができたのは収穫だった。

非常階段途中から 大倉山のジャンプ場が浮かんで見える

家に戻ってから撮った画像を確認する。やっぱり、手振れがひどい。いける!と思った写真はほどんどボケボケだった。ピンがきて暗めのものを選んで、画像ソフトを使って手直しする。少しでも綺麗に、幻想的に見えるように、街灯や照明の色を明るく調節。何とか見られるようになったのでここに載せることに。展望台での一枚は、よく見ると映り込みやノイズが激しいが、ご愛敬。改めて思うが、暗めの写真は必ず撮っておくべきだね。後でソフトでなんとか誤魔化すことができる。

大通を歩いていると、興福寺中金堂の雪像があって、ちょうどプロジェクトマッピングの時間とのこと。これは観なくては、と寒い中を待つ。映像作品は、ちょっと期待外れだった。意外性、物語性に欠けていると感じた。この手のマッピングは、見る方の目も肥えてきたので、生半可のものでは評価されない時代になったのではないだろうか。みんなそそくさと引き上げていく。主催者には、音と映像とドラマチックな演出作品を、今後お願いしたい。