ホニアラ見聞~その弐~

ホニアラでは、キタノメンダナホテルに泊まった。そもそも。ホテルに関して選択肢が少ない。市街の中心であり、どこへ行くにも便利な場所にあるこのホテル。部屋から海が見えてプールもある。日系企業のホテルということで安心して宿泊できる。日本料理のレストランもあった(食べてはいないけれど)。入り口の左右に二体、奇妙な彫り物が置いてあった。左側は鳥を携えているが、反対側の像は人間の顔を携えているのでちょっとドキッとする。ヌズヌズという伝説の守り神で、航海する船の先に飾られたそうだ。顔の場合は戦いの意思表示。鳥の場合は友好を意味すると教えてくれた。造形的にユーモラスで大胆。色遣いも好みだった。民芸品としてあちこちで見かけて個人的に気になったが、結構いい値だったこととと荷物になりそうだったので諦めた。

土産品に関しては、あまり観光客も来ないので、選択肢が少ない。選ぶとしたら彫り物などの民芸品や貝殻などでできたアクセサリー。お勧めとしては、ココナッツオイルでできた固形石鹸。天然素材で泡立ちが良く、肌にも環境にも優しいということで女性に人気だ。他にもラバラバという染めた布。腰に巻いてスカート代わりやマットに敷いたりタオル代わりにしたり。壁に飾れば南国ムード満点のインテリアにもなる。また、ツナ缶も人気らしい。一個だけ買ってみたけれど、意外にも美味しかった。もっと買ってくれば良かったな。

この地で最も悩むのが食事。あまり美味しそうなのが見当たらない。無難なのが野菜や果物になる。ホテルの食事じゃ味気ない。地元の料理は味付けが薄くあまりお勧めできないという。食材も限られてくるらしい。わがままな年寄りとしては、落ち着けて美味しいところを所望する。ということで、最初はカレー。次は中華を案内してもらった。安くて美味しい!これなら安心して食べられるというものだ。旅先では地元のものを何でも食べる、という方は地元の料理を食べてみてもらいたい。

朝食は近くの最もお洒落な(と言われている)、しかも朝早くから営業しているハンバーグ店。値段は高く、客は外国人が多かった。ここで初めてノートパソコンを操作しているビジネスマンらしき人を見かけた。この店の味は保証する!とても美味しかったので、2回行った。2回ともオーストラリアの軍人がいて、同一人物。任務を終えたのだろうか、縁があって帰りの機内でも一緒だった。

今回は伝統的な郷土料理や家庭料理を経験しなかったが、もしこうした料理を食べた方がいたら、どのような味だったか、ぜひ教えていただければ大変嬉しい。

 

ソロモンにおいて地元のビールというとSolBrewがメジャーだという。食事の際はいつもコレを注文。随分飲みやすいなあ、これイケる。そういえば、こちらに向かう機内でもSolBrewだったなあ、と思っていたら、実はこのビール、製造販売しているのは日本人であると教えてくれた。思いがけないけれど嬉しいこと。太平洋の小島で、日本人が造ったビールが地元で愛されているのだ。機会があれば、ぜひこのビールをご賞味あれ。